活性酸素とフリーラジカルは混同されがちですが、実はそこには根本的な違いがあります。
両者の違いや体への影響などについて詳しくみていきましょう。
≪活性酸素とフリーラジカルの違い≫
活性酸素とフリーラジカルの違いは“電子”にあります。
基本的に物質が作られる分子は、“原子核”と“電子”からなる“原子”の組合わせで成り立っています。
一般的に分子には電子が2つセットになって存在しており、安定している状態です。
【活性酸素】
…活性酸素は体内に取り込まれた酸素が活性化した化合物の総称で、安定的に存在しています。脂肪と結合することで、有害な過酸化脂肪(酸化した脂肪)を作り出します。
【フリーラジカル】
…不対電子(=電子が対になっていない不安定な)化合物です。体内で有害な物質を生成します。
≪活性酸素やフリーラジカルが体に与える影響≫
化合物質として見た時、活性酸素とフリーラジカルには違いがありますが、体への影響はとても類似しており、有害な作用がほとんどです。
【身体への影響】
・発がん作用
・脳疾患を促す(パーキンソン病、てんかん、アルツハイマーなど)
・眼科疾患(白内障など)
・気管支系の疾患
・心筋梗塞
・アレルギー
・免疫力低下

【美容への影響】
・シミ
・シワ
・乾燥
・年齢肌
・老化(老け)
活性酸素やフリーラジカルが体内の酸化を起こすことで、細胞は錆び付いた状態になりさまざまな疾患やお悩みを引き起こすのです。

≪活性酸素やフリーラジカルが作られる理由≫
呼吸や食事で取り込んだ酸素の一部が、活性酸素やフリーラジカルに変換されてしまいます。また、以下のような理由でより過剰生成されると言われています。
・過剰なアルコール摂取
・喫煙
・ストレス
・老化
・紫外線
・不規則な生活や食習慣
≪活性酸素やフリーラジカルの生成を抑制する方法≫
抗酸化作用を高めることで、活性酸素やフリーラジカルの生成・活動が抑制されます。
ストレスや疲れ、加齢などによって抗酸化作用を生成する機能が衰えてしまうため、より意識的に摂取するのがおすすめです。

また、自立神経や免疫システムを整えることでも、活性酸素やフリーラジカルからの悪影響を緩和することができます。