CBGとは大麻草から抽出されるカンナビノイドの一種です。
大麻草の主要成分と言えば、CBDやTHCがあげられますが、CBGはこの2種類の主要成分と同じ前駆体を持っています。
CBGとCBD、THCが前駆体から変化する様子は以下のような流れです。
CBG | ||
CBGa | THCa | THC |
CBDa | CBD |
つまり、CBG、THC、CBDは同じカンナビゲノール酸であるCBGaが脱炭酸することにより生成されているのです。
ただし、THCa/CBDaは大麻草の成長と共にTHC、CBDに変化していくのに対し、CBGは徐々に減少していく傾向にあります。
そのため、フルスペクトラムやブロードスペクトラムのCBD製品にも、ごく微量にしか含有されていないそうです。
CBGが注目される大きな理由が精神活性作用のない医学的観点からみる治療効果です。

CBGに期待できる効果 | 備考 |
抗菌作用 | CBGはCBD同様に抗菌作用があると言われています。Journal of Natural Productsに掲載された2008年の研究では、ブドウ球菌感染症の一種の菌に反応し、治療薬として利用できる可能性が示唆されています。 |
抗炎症作用 | 2013年に生化学薬理学でおこなわれた動物研究では、ラットの炎症性腸疾患にCBGが有効的な効果をもたらしたといわれています。また、慢性皮膚炎や乾癬などの皮膚炎の治療にも効果的とされ、医療機関での研究が進められているそうです。 |
緑内障の治療効果 | 1990年におこなわれた動物実験によると、CBGを含むその他カンナビノイドを検体に摂取させることで、眼圧を下げて緑内障の治療に役立つ効果があることが発見されました。 |
抗がん作用 | CBGには高い抗酸化作用があると言われており、ガン細胞の生成を抑制したり、成長を阻害することがわかっているそうです。 |
CBGはCBDと同様、体内のカンナビノイド受容体CB1、CB2に相互作用し、ECSを正常に整えることで、体内にさまざまな効果をもたらします。
また特徴として、ECS以外の機能にもアゴニストするそう。
CBGは幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの受容体1Aに反応を示していることがわかっています。
CBGはCBDやTHCに比べ含有量が微量であり、安定的に抽出することが難しいため、研究が後回しにされてきました。

でも、近年アントラージュ効果が注目されたことで、CBGの研究も進みつつあります。
ECS以外にも作用することがわかっているCBGの今後の親展にも注目です。