日本では大麻の利用が禁止されています。
ただし、成分に分けて考えると、CBD製品の利用は可能。
禁止されているのはTHC(精神活性作用)となります。
日本とアメリカの大麻使用に関して比較してみると以下のような結果になりました。
産業用大麻の利用 | 医療用 | 嗜好用 | |
日本 | ほぼ禁止 | 禁止 | 禁止 |
アメリカ | 2014年~ | 1996年~ | 全米11州で利用可 |
このようにアメリカと比べると日本の大麻に対する禁止事項がとても厳しいことがわかりますね。
これは、日本が未だに大麻に関する戦後の古い法律を改正していないことが原因といわれています。

実は日本でも古くから大麻が用いられており、成分や繊維は衣食住や薬、嗜好品として重宝されていました。しかし、第二次世界大戦後、日本が連合国総司令本部の占領下にあった1948年に、大麻取締法が制定されたのです。これは日本だけに限らず、当時世界中の国々でも同じような法律が課せられました。
日本ではこれ以来、大麻草の栽培は、都道府県知事の許可が必要となり、麻農家は激減してしました。また、大麻取締法にはさまざまな規定が追加され、現在の日本でも継続的に採用されています。大麻取締法について、簡易に要約すると以下のような決まりがあります。
≪大麻取締法≫(簡易要約)
- 大麻草の茎と種以外の箇所を利用した製品の利用を禁止
(=茎と種から抽出されたCBD製品の利用がOK) - 大麻を栽培するには、都道府県知事の許可が必要。
- 大麻栽培の許可も持つ人以外は、大麻の栽培、受け渡し、研究、所持、などの全てが禁止。
- 大麻の輸入、輸出禁止。

このように日本では戦後から続く大麻取締法があるため、大麻の利用が禁止となっているのですね。同時期に大麻取締法を取り入れていた諸外国も、続々と法改定をしているなか、日本は大麻市場にかなり遅れをとっています。
米国や欧州だけでなく、近年はタイや韓国などのアジア圏でも医療大麻も急伸しています。

THCが含有された薬品やサプリメントも取り扱っているそう。現在日本ではてんかん治療薬の臨床実験が検討されているとのことですが、今後どのように変化してくるのか、注目していきたいですね。