カンナビノイドには100以上の種類が発見されています。
有名なTHCやCBD以外にもたくさんの種類があり、それぞれに違った効果も期待できるそう。今回はカンナビノイドの種類とその効果による治療法についてご紹介していきます。
【カンナビノイドの種類と治療法】
カンナビノイドには多くの種類が存在しますが、大きく分けると12種類に分かれています。以下ではその12種類のカンナビノイドの種類と、特徴や効果、医療面での治療への用いられ方について表でまとめました。
カンナビノイドの種類 | 特徴 | 効果 | 治療への取入れ方 |
THC(△9-THC)テトラヒドロカンナビノール | 一般的にTHCといえばこちらのタイプを指す。さらに細かく18種類に分かれている。精神的依存性が強いといわれている。 | 強い精神活性作用がある。その他食欲増進、痛みの緩和、吐き気抑制、けいれん抑制など。 | ペインクリニックでの痛み緩和ケア。うつ、パニック障害、摂食障害などの治療に取り入れられる。 |
CBDカンナビジオール | 精神活性作用や依存性がない。多くの国で合法成分として採用されている。 | 抗不安作用、睡眠促進作用、抗炎症作用、免疫力向上作用、抗ガン作用、抗菌作用、抗炎症作用、リラックス作用など。 | 睡眠障害やうつなどに用いられるほか、日常生活での予防医療として免疫力や自立神経を整えるために取り入れられている。 |
CBGカンナビゲロール | THC,CBD,CBCの前駆物質。加熱処理や脱炭酸されていないカンナビノイドが含まれる製品に含有されていることが多い(Raw CBDなど) | 抗炎症作用、がん腫瘍の抑制、骨の成長など | 近年ではうつ病に対する治療GW製薬が研究を進めている。また骨粗鬆症の併用薬として用いられることも多い。 |
CBNカンナビノール | 大麻草が枯れて酸化するにつれ、THCが変換されCBNが出現する。わずかではあるが精神作用を及ぼす | 痛みの緩和、抗炎症、睡眠導入、骨の成長を促進など。 | 筋肉痛の緩和や関節痛、顎関節症などに用いられることがある。 |
CBCカンナビクロメン | THCやCBDとは全く違う構造を持ち、まだまだ研究段階にある成分。 | 神経の新生への関与、痛みの緩和、骨の成長促進など。 | 神経変性疾患や疼痛の軽減など。 |
THCVテトラヒドロカンナビバリン | THCと似ている部分も多々あるが、CBGが前駆物質ではない。中央アジアやアフリカ南部の大麻草の一部の品種に含まれている。s | 食欲抑制、けいれんの回数を減らす作用など。 | 特に食欲抑制の点に注目がされており、過食症や肥満の改善にも用いられる。 |
CBDVカンナビジバリン | ネパールに生息する野生の大麻種に多く含有されている。 | 抗けいれん作用 | てんかん治療など。 |
CBLカンナビシクロール | CBCが脱炭酸することによる副産物。 | 不明 | 不明 |
CBNDカンナビノジオール | CBDの副産物。 | 不明 | 不明 |
CBEカンナビエルソイン | CBDAやCBDが脱炭酸することで生成される。また人体に取り込まれたCBDが代謝によってCBEになる場合もある。 | 不明 | 不明 |
CBTカンナビノトリオール | 日本やジャマイカに生息する大麻草に含まれる成分。 | 不明 | 不明 |
【まとめ】

カンナビジオールにはさまざまな品種があり、また特徴や効能が違うことがわかりましたね。
現在は効果が不明なものも、さらなる研究で治療薬としての新たな作用が発見される可能性が高く、今後も注目を集める成分となりそうです。