CBDはすべての薬と併用可能な成分ではありません。
CBDと摂取する薬の相互作用が影響し、薬が代謝されにくくなったり、また効果が出にくくなる可能性もあります。
体内に摂取されるほとんど全ての成分は、酵素によって分解され、さまざまな経路をたどって代謝されます。 医薬品などはCYP450という酵素が作用して、体内で代謝される仕組みとなっており、CYP450は更に詳しく分けると以下のような種類があります。
- CYP1A2
- CYP2D6
- CYP2C9
- CYP2C19
- CYP3A4
それぞれ代謝できる成分や薬品は異なり、効果や排出に影響を与えます。
例えば、CYP1A2が代謝に必要な薬A、B、Cの3種類を一度に摂取したとします。すると体内ではCYP1A2が不足してしまい、薬Aは代謝できてもB、Cが代謝できず効果が現われなかったり、逆にいつまでも体に蓄積してしまう可能性があるということです。
CBDの代謝にはまさに上記で例を上げたCYP1A2が必要となります。つまり、同酵素を必要とする薬と併用すると、どちらかの効果が出にくくなったり、体内に残留する場合が考えられるのです。
CYP1A2を必要とする薬品は非常に多く、現在病院で取り扱っている薬の内、約60%を占めると言われています。
CBDと薬は一緒に飲めないの?

上でご紹介した通り、CBDと薬を同時に摂取することはあまりおすすめできません。 ただし、CYP1A2を必要としない薬品と組み合わせれば併用できる可能性があります。
また、同酵素が必要な薬品でも、飲むタイミングをずらすことで、摂取することが可能となり、依存性や副作用の軽減に繋がるともいわれています。 例えば慢性痛や偏頭痛、女性特有の周期的な痛みなどで摂取しがちな鎮痛剤。これは習慣的に摂取すると依存性が高くまた効果が薄れてくるそう。CBDと交互に摂取したり、比較的症状が軽い段階でCBDを利用することで、副作用の軽減につながります。
CBDと薬を組み合わせて利用したい場合は、タイミングをずらして摂取するか、必ず医師に相談して、安心安全に取り入れてくださいね。