2021年に開催される東京オリンピック。日本でも流行中のCBDはドーピング検査でも安心の成分ですが、実はその他カンナビノイドには注意が必要なんです。今回は2021東京オリンピックとCBDの関係性、ドーピング検査での規約、国内使用での注意点について、ご紹介していきます。
2021東京オリンピックでもCBD の利用が可能

CBDは大麻草の一種であるヘンプから抽出されるため、国際大会などのドーピング検査にひっかからないかと懸念の声も聞かれます。
結論からお伝えするとCBDは違法薬物ではなく、ドーピング検査でも禁止薬物リストに載っていません。アスリートやスポーツ選手でも安心して利用できる成分です。
オリンピックなどの国際大会が基準とするWADA(世界アンチドーピング機構)では、2018年にCBDを禁止薬物リストから除外しました。
2018年と言えば、アメリカで産業用ヘンプの利用が解禁され、CBDが市場で爆発的ヒットとなった年。CBDの安全性が全米で認められたのが、WADAの基準を変更させるきっかけとなったのかもしれませんね。
ドーピング検査とカンナビノイドについて

WADAで禁止している禁止薬物リストは簡単に説明すると、大きく分けて以下の二つのような種類があります。
- 日常生活での使用もNGの成分
- 大会中のみ使用NGの成分
※CBDは上記どちらにも属していない“利用可能な成分”です。
ドーピング検査を受ける予定のある選手やアスリートが『日常生活の中でも一切利用してはいけない薬物』と、『大会中のある一定期間のみ利用してはいけない薬物』があるということですね。
そして、ヘンプから抽出されるカンナビノイド類はすべて禁止薬物リストの2番目に該当しています。
つまり、『大会期間中は使用してはいけないが、日常生活での利用は可能』な薬物として分類されているんです。
日本では違法とみなされるTHCも、ドーピング検査の基準では大会中以外は利用が許可されているのですね。
実はカンナビノイドに対する禁止薬物リストの基準は近年緩やかになっている傾向があります。
2018年まではCBDですら禁止薬物リストに入っていたのですが、世界市場や医療大麻が浸透する中、WADAもその安全性や効果、アスリートへの必要性を再認識したことがうかがえる動きとなっています。
2021東京オリンピックでCBDを利用する際の注意点

東京オリンピック期間中は、基本的に選手はアイソレートCBDを利用するのが無難でしょう。フルスペクトラムやブロードスペクトラムはCBD以外のカンナビノイドが含有されているため、大会期間中の利用が禁止だからです。
ただし、東京オリンピックの場合、もう一つ注意しなければいけないポイントがあります。
それはCBDが抽出される場所。
日本ではヘンプの茎と種から抽出したCBD以外は違法薬物とみなされるのです。
つまり、ヘンプの葉や花から抽出されたCBD製品はアイソレート製法であっても持ち込むだけで違法となります。
国際大会では、ドーピング検査の確認はもちろん、国ごとの法律も把握しておく必要があるのですね。
まとめ
今回は2021東京オリンピックに向けて、CBDに関連する情報をお届けしましたがいかがでしたでしょうか?
ぜひ参考にしてみてくださいね。