アメリカでの大麻事情は近年急速な変動を遂げています。
大麻の利用は、大きく分けて2つの目的があります。
1つ目が医療目的に用いられる「医療大麻」。
そして2つ目が嗜好目的で利用される大麻です。
どちらにもそれぞれに別の法律が課せられていて、またアメリカでは州ごとの規制があります。現在のアメリカの大麻事情を大きく左右したのは、1996年カリフォルニア州の医療大麻合法化ではないでしょうか。
第二次世界大戦以降、世界的に大麻の利用が禁止されていましたが、アメリカではカリフォルニアの医療大麻が解禁となり、それに続くように今日までに全米33州が医療大麻を合法化しています。
また、嗜好目的での大麻利用は2014年にコロラド州とワシントン州で開始されました。
現在は全米で11州が嗜好目的での大麻利用を合法化しています。
アメリカでの大麻事情が急伸しているのには、以下のような理由が考えられます。

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大麻はタバコよりも害がない
大麻の身体的依存が、実はタバコや葉巻よりも少ないそう。 嗜好品として利用するなら大麻の方が健康的とまでいわれています。実際に医療界でも利用される大麻は、健康面から見ても、嗜好品として受け入れられやすいのかもしれませんね。
国の収益となる
アメリカの嗜好品大麻は、タバコやアルコールと同様に課税対象となります。政治的収益をもたらしているため、国を上げて大麻市場の成長を促して背景があるのです。
CBDの普及
アメリカで爆発ブームとなったCBD。大麻草の成分で製造された製品を利用することで、より嗜好目的の大麻利用に抵抗が少なくなっているようです。
このようにアメリカの大麻事情は急成長を遂げていますが、国で定める禁止事項も忘れず把握しておきましょう。

禁止その1 年齢制限
21歳未満は大麻の使用及び保持は禁止です。
禁止その2 運転禁止
大麻吸引後の運転は危険です。アルコールと同じような認識で、法律違反となりますのでご注意ください。
禁止その3 持ち出し禁止
嗜好目的の大麻が合法の地域で購入した大麻でも、外国及び州境を跨いだ持ち込みは禁止です。
大麻の利用が全米的に合法化されつつあるアメリカですが、利用方法や容量はしっかり守ることが大切ですね。