THCの基準は国によってさまざまです。
また、ヘンプと製品のTHC含有率もそれぞれ基準があるので、確認してみましょう。
産業用ヘンプのTHC含有率に対する合法基準
国 | THC含有率 |
アメリカ | 0.3%未満 |
カナダ | 0.3%未満 |
ニュージーランド | 0.35%未満 |
ロシア | 0.1%未満 |
スイス | 1%未満 |
オーストリア | 0.35~1%未満(州によって異なる) |
中国 | 0.1%未満 |
タイ | 1%未満 |
日本 | 0%(THCが含まれる植物の利用は違法) |
その他、ヨーロッパの多くの国では、産業用ヘンプとして認められるのはTHC含有率0.2%未満のもののみ。アジア圏でもCBD製品の市場が広がっていますが、ヘンプの栽培許可が出ているところは少なく、またTHCが含まれる製品の嗜好品利用が合法化されている国は限られています。
アメリカでは、2018年にFarm Bill 2018(2018年農業法案)が改定され、産業用ヘンプの利用が可能となりました。このときの産業利用可能基準がTHC含有率0.3%のヘンプということです。
これまでアメリカではヘンプという言葉はあまり知られていませんでした。この農業法案はきっかけで、THC0.3%以下はマリファナの区別する為にヘンプと呼ばれているという認識が広がったとも言えます。
製品におけるTHC含有率の合法基準

アメリカではTHC0.3%未満のCBD製品は合法です。 産業用ヘンプと同様のTHC含有率となっており、フルスペクトラム製品のほとんどは、THC含有率0.3%未満という表記がされています。
ヨーロッパではTHCの濃度基準は0.2%未満とされており、日本ではTHCが0%のCBD製品しか利用できない法律となっています。
THC含有率の注意点

THC0.3%未満と記載されている製品に、必ずしもTHC0.3%が含まれているわけではありません。CBDを含むカンナビノイドはあくまでも天然成分であり、産業用の基準はあるにせよ、成分を正確に安定させることは難しいのです。
そのため、フルスペクトラムと記載しつつも、THCがほとんど含まれていない製品なども発見されています。 製品のTHC含有率を正確に把握したい場合は、それぞれのメーカーが提示している成分分析表などを確認するのがおすすめですよ。
コメント 1